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【近畿日本ツーリスト株式会社様】キャリア研修

【近畿日本ツーリスト株式会社様】キャリア研修

中堅層・ミドル層・シニア層向けの階層別キャリア研修を実施。ライフステージの変化に合わせて、自身の理想の状態の実現に向けたキャリアの道筋を描くことに成功。

ライフステージに合わせ、個人と組織の未来を描くキャリア支援を実現

  • 課題:日常の忙しなさの過程で生じるキャリアへの漠然とした不安の払拭

  • 解決策:中堅層・ミドル層・シニア層向けの階層別キャリア研修を導入

  • 成果:ライフステージの変化に合わせたキャリアの見通しを持つことに成功

1955年の創立以来、現代の礎となる旅館予約システムを創り上げるなど、先見性と斬新なアイディアで旅への憧れを次々に具現化してきた近畿日本ツーリスト株式会社。「お客様からの「信頼」を第一に、豊かな「体験」と「未来」を創造し、地域と社会に貢献します。」をミッションに掲げ、価値創造企業としてお客様と働く仲間の「笑顔」を実現することに挑戦しています。今回は、中堅層・ミドル層・シニア層の社員に向けた階層別キャリア研修をご支援させていただきました。導入の背景や成果について4名の皆様にお話をお伺いしてきました。

  • 近畿日本ツーリスト株式会社 人事部課長 雨宮 夕貴様(上写真:左から3番目)
  • 近畿日本ツーリスト株式会社 人事部 沼田 阿友美様(上写真:左から2番目)
  • 近畿日本ツーリスト株式会社 人事部 木村 葉子様(上写真:右端)
  • KNT-CTホールディングス株式会社 KNT-CTアカデミー 西川 美津子様(上写真:左端)


(以下:敬称略)

キャリア研修は若手だけではなく、すべての階層に平等に提供したい。

———— 御社には2019年以降、継続してキャリア研修を導入いただいております。その背景には、どのような社内の動きや課題があったのでしょうか?

西川:当時、団体向けサービスと個人向けサービスの会社統合をきっかけに、共通の教育体系を整備することとなりました。それまでキャリア研修はある等級に昇職した社員が次のコースの選択を考えられるように昇職試験前に任意で受けられる仕組みとなっていました。一部の研修では、仕事に対してモチベーションが低く、もっと活躍をしてほしいと会社側が期待している人が行かされるものというイメージも定着していたので転換が必要でした。また、「どうせ研修に行っても変わらないだろう」といった現場社員が醸し出す言動が受講者の意欲低下に繋がっており、まさに現場の「水質」をいかに改善していくかということも課題でした。

そしてコロナ禍には希望退職もあり、「キャリア研修は人事部が転職をバックアップするための研修なの?」という批判が上がったこともあります。その時にアチーブメントHRソリューションズの担当コンサルタントである笠原さんと「キャリア研修」の定義をしっかり決めようと話して、キャリアとは「個人が仕事を通じて獲得していく成長(経験)」であり、「年次に合わせて、自身の理想の状態の実現に向けたキャリアの道筋を描く研修」であると方向性を定めました。

———— コロナ禍の研修では転職活動中と話す受講者もいらっしゃる状況でしたが、西川さんが研修冒頭のメッセージで「もし他の会社に行かれることがあったとしても、この研修は絶対に良いものだからみんなに受けてほしい」とおっしゃっているのを聞いて感極まったことを覚えています。あの時はどのようなお気持ちだったのでしょうか?

西川:もちろんその人がこの会社で成長して活躍していってほしいというのが一番ですが、社員の成長そのものをバックアップすることが人事の使命だと思っての言葉だったと思いますね。その上で若手だけではなく、ライフステージの変化に応じてキャリアについて考えられる機会をすべての階層に平等に提供したいと思いました。

自分を見失いやすい中堅層には、キャリア・アンカーの言語化が重要。

———— それでは、各階層のキャリア研修の特徴と受講前後の変化についてお伺いしていきたいと思います。まずは28歳〜35歳の中堅層についてはいかがでしょうか?

雨宮:中堅層は求められる役割が非常に多く、支店の中でもリーダーにあたるような重要な役割を担っている人が多くいます。会社からの期待も大きく、「自分はその期待に応えられているのだろうか」という不安が大きくなりやすかったり、「会社に貢献できるようになってきたけれど、自分は本当にこのままでいいのかな」という迷いが出やすかったりする特徴があります。

木村:今までは「勢い」と「若さ」で仕事をしてきたけれど、結局私って何だろう?自分のキャリアって何だろう?と考えてみることでその先が見えてくるタイミングだと思います。忙しくても自発的に研修を受けたいと言って受けてくれるようなやる気があり、前向きな受講生が多いですね。

沼田:実際の研修では、個人がキャリアを選択していく上で絶対に譲れない軸となる欲求・価値観・能力である「キャリア・アンカー」を言語化し、自分と組織の方向性の重なりを探索していきました。アチーブメントHRソリューションズの研修を導入前は、キャリア研修を受けたことによって「この会社じゃない」となって辞めていくケースが多かったですが、導入後はそれがなくなったなと思います。

木村:そうですね、会社が発展していくことを基盤とした上で自分のキャリアをどうしていこうか、自分が会社に対して影響力を発揮していくためには何ができるのかということを考えるようになっていることは嬉しい変化です。中堅層の講師を務めた中野講師が一人ひとりと懇切丁寧に話をしてくれたのも、多くの気づきを得られた所以だと思います。

ライフステージの変化が顕著に表れるミドル層には、モヤモヤ感の解消がカギ。

———— ありがとうございます。続いて36歳〜49歳のミドル層になるといかがでしょうか?

雨宮:ミドル層ではライフステージの変化による影響が大きくなってくるので、いかに効率的に働くことができるかという認識を持つことも大切になってきます。特に、子育てをしながら時短で働く女性の受講が増えています。会社としてはそういったライフステージの変化に制限されることなく、能力のある方には管理職になってもらいたいと思っています。

木村:時短で働いている方は、家庭のこともあるけれど仕事が好きだから時短で働いているという方が多いです。しかし「早く帰ることで周りに迷惑をかけるのではないだろうか」「仕事と家庭の両立で全く自分の時間を取ることができず、このままでいいのだろうか」といったように非常にモヤモヤ感を抱えている特徴があります。

沼田:このような悩みを抱えている方ほど元々意識が高く向上心が強いので、研修を受講することによって「今自分にできることをやればいいんだ」とモヤモヤ感を解消し、働き方を改善するためにどうしたらいいのかという質問が嶌村講師にたくさん寄せられていました。その後のプランニングにおいても具体的な行動習慣に落とし込んでいく姿が見られています。

キャリアへのモチベーションが低下するシニア層にこそ、もっと活躍してほしい。

———— ありがとうございます。それでは50歳以上のシニア層になるといかがでしょうか?

木村:受講前はモチベーションが低いところから、実際に研修を受けてみて考え方が変わったという意識の変化が最も大きいのがシニア層です。

雨宮:残り少ない会社人生を波風立てずに何事もなく無事に終えたいと思っていらっしゃる方々に、研修を通じて「シニア層が重要な人材であり、もっと活躍してほしい」というメッセージをお伝えしています。シニア層の方々は職場の課題感をすでに自分事として捉えていらっしゃいますが、自分に変えることは無理だと思ってしまっていることがあります。研修において、たとえ管理職などの役職に就いていない、先頭に立っていないとしてもリーダーシップは取ることができると実感いただき、まずは見守ることであったり、必要に応じてアドバイスをすることであったり、できることに踏み出してみようと思うきっかけを掴んでいただいています。

沼田:管理職などの役職に就いていた方々にも、改めてキャリアについて考えてもらい、技術の学び直しを目的として設定しています。何十年前の考え方で仕事をしてきて、徐々に今の時代で仕事のしづらさを覚えるようになってきているのが特徴的です。シニア層は実は全員集合研修にしているので、全国から同年代が集まって研修を受けて近況を話せることが新鮮であり且つ嬉しいという声をいただいています。シニア層の講師である丸山講師も同年代で、ご自身の私生活や家族の話が心に響いたというアンケート結果が多く届いています。

コンサルタント力、講師力、コンテンツ力、すべての基礎理論が一貫している。

———— キャリア研修は内製でやる会社も多い中、御社が外注でお任せいただくにあたって、弊社の強みはどこにあると感じていますか?

西川:会社の変革期に際して、安定のアチーブメントHRソリューションズなら間違いないだろうと信頼していました。安定している理由として「選択理論心理学」をすべてのベースに研修を作っていらっしゃるというところは大きいと思います。どなたにコンサルティングしていただいても、基礎となる理論に一貫性があるところを信頼しています。

そしてやはり「講師力」に圧倒的な強みがあると思います。どなたに登壇いただいても、選択理論心理学を深く学んでいらっしゃって、その学びがご自身の中で腹落ちしているからこそ自信を持って話しているのが伝わってきます。「えー」とか「あのー」とかひげ言葉が本当にないところが凄いなと思いますね。若手・中堅・ミドル・シニアと年次が変わっても、それぞれの年次に合う講師がいらっしゃるところも良いです。

あとは内製でやるには私たちのマンパワーが足りないという背景もありますが、外部の人から言われるから響くというのは間違いなくあると思います。

木村:これまで人事として様々な研修を見てきましたが、アチーブメントHRソリューションズの研修は導入部分がしっかりしているところも印象的です。実際に今まで見てきた研修の中には受講者が「結局これって何の研修だったのだろう」となったり、研修企画側が意図しない印象を持って帰ったりしていることもありました。アチーブメントHRソリューションズの研修はオリエンテーションで1〜2時間、研修の目的とゴールに共通認識を持てるようにすごく時間をかけてやりますよね。この研修で何を得たいのかを明確にし、こういう状態になるというイメージを持った上で研修が進んでいくので、研修企画側と受講者側での認識の違いが生まれにくい構造ができていると思います。

———— 確かにそういったお声はよくいただきますね。研修冒頭では「会社に受けさせられている」という状態から「自分が受ける」という状態になることで、内発的な学びを意図しています。

雨宮:現在はキャリア研修以外にもすべての階層やテーマでご支援いただいているので、研修といえば「アチーブメントHRソリューションズ」と言われるくらい、人事部だけではなく社員からも信頼されている唯一の会社さんだと思います。担当コンサルタントの笠原さんとの打ち合わせでは、雑談のような内容が長くても最後には「こういうことですね」と臨機応変にまとめてくれるのでとても信頼しています。

沼田:アチーブメントHRソリューションズの研修を受講者側の視点で振り返っても、何といっても体感型ワークが深く記憶に刻まれますね。何年経ってもこの体感型ワークについて同期同士で話すなど、非常に心に刺さった経験として覚えています。様々な階層やテーマで実施していますが、「つまらなかった」という意見は一度も聞かないです。

従業員の満足度向上へ、アップデートを続ける。

———— ありがとうございます。それでは最後に、皆様が今後人事として会社に与えていきたい影響や弊社へ期待していることをお聞かせいただけますでしょうか?

雨宮:弊社の人事部の目的のひとつとして「従業員の満足度向上」があり、そのため会社は研修における予算配分をはじめ、研修の効果についても非常に期待してくれています。従業員のスキル向上の支援、そしてそういった場を提供する活動を継続していきたいと思います。一方で何でも研修で解決しようと思うのではなく、経営陣のメッセージや会社としての思いがうまく現場に伝わり浸透するような取り組みもしていきたいと思っています。御社は長年のお付き合いの中で弊社の状況をよく理解してくださっており、信頼しています。これからもアドバイスをいただきながら、様々なプログラム、様々な講師と出会えることを楽しみにしています。

沼田:従業員全員が前向きに働くことができるような影響を与えていきたいです。全国に支店があり、キャリアを重ねるにつれて同年代と集まる機会もなくなっていくので、研修という場を通して全国に仲間をつくってもらいたいと思っています。最初はモチベーションが低い状態だったとしても、キャリア研修の中で自分のキャリアを考えると同時に、業務で困った時に相談できるような関係性も広げることができたら、少しでも前向きに働ける要素が増えるのではないかと思っています。御社への期待としては、私たちが気づかないような受講者の変化や傾向を随時教えていただき、研修のアップデートをしていきたいです。

木村:時代のトレンドは移り変わるので、常に社員の知識やスキル、考え方もアップデートが必要だと思っています。従業員の視野が広がるとともに、意識変容・行動変容が生まれる研修によって会社にポジティブな影響を与えていくご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

西川:私たちは旅という体験をお客様に提供しています。やはり思うことは、一人ひとりの社員がワクワクしていて、キラキラしながら働いていることが大切だということです。私は現在ホールディングスの部署にいるため、目の前で常日頃から社員を目にすることができません。御社には外部の目から見てアップデートが必要なところはぜひアドバイスいただき、引き続きパートナーとして社員育成に取り組んでいただきたいと思っています。

担当コンサルタントからのメッセージ

企業研修の場でよく遭遇するのが、日常の忙しなさの中でキャリアの方向性を見失っている社員の方々です。普段の職場では、どうしても短期的な成果や他人からの評価ばかりに頭が支配されがちです。ゆえに、「このままでよいのか」という漠然とした迷いが生まれ、キャリア不安を経験する人が多いのでしょう。だからこそ、組織として「キャリアを考える場」を非日常空間の中に用意する意味があります。

近畿日本ツーリスト様は、個人が自己実現することの延長線上に、組織の持続的な発展があることをよくご理解いただいております。その思いをサポートできる役割を担わせて頂いていることに心からの感謝を感じております。(笠原雅也)

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