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【東亜電気工業株式会社様】離職防止

【東亜電気工業株式会社様】離職防止

育成の文化が根付き新卒の離職率が30%減

40%を推移していた3年以内の新卒社員の離職率が10%まで減少!

  • 新卒社員の離職率を下げるべく、3年という長期スパンでの育成プロジェクト導入

  • 選択理論に裏付けられたメッセージが受講生の心に響く

  • 毎年レベルアップする新入社員の育成目標を達成し続ける

①サービス導入前の課題

育成が進まず、新卒社員の離職率が一向に下がらない

当社は、電気部品や電子部材などを専門に取り扱う商社として、71年の歴史を歩んできました。
お客様とメーカーの仲介を行う業務がメインのため、多くの社員は営業職です。
入社後、全国に十数箇所ある拠点に配属され、そこでキャリアを積んでいきます。
しかし、私たちの組織にとって、ここが大きなネックでもあったのです。
 
本格的に研修導入をする2015年以前は、これと言って明確な育成の仕組みはなく、育成は現場任せでした。
新卒で採用した人材は、入社後3年で3割辞めると言われている中、当社の場合は4割超え。
現場からは、「こんな新人なんで採用したんだ」「育つわけがないだろ」といった声も上がってきていました。

「こんなに人がいなくなっては、この会社どうなってしまうんだ」。
人材が定着しないこの状況に危機感を抱きました。
どうにかしたいが、場当たり次第な施策ではなく、長期的に見て意味のあるものにしたい。
そう思って、様々な試行錯誤を重ねている最中で出会ったのがアチーブメント社でした。
 
担当コンサルタントに相談に乗ってもらい、
3年間かけて新入社員を育成していく設計を一緒に練ってもらいました。
そこで実施したのが、今回のシリーズ研修だったのです。

単発の取り組みではなく、しっかりと参加者の行動変容に結びつき、成果を出していきたい。
私たちの要望に、具体的な研修設計で答えてくれたこと、
そして担当してくださる講師の方の実務での実績が素晴らしかったことの2点で、アチーブメント社の導入を決めました。

②施策

育成担当者を育てる長期プロジェクトを発足

導入した研修は、育成担当者を対象に、年3回行われるOJT研修です。
まず3月に「育成の心構え」について学び、7月に「コミュニケーション」について学び、
そして1年後の9月に「目標設定と計画化」を被育成社員とともに学ぶ内容でした。
このプロジェクトの一番の狙いは、新入社員の育成が進むこともさることながら、
育成担当者本人の成長の機会を作ることでした。
 
講義では、アチーブメント社が基礎理論とする選択理論の考え方に、受講していた社員たちは釘付けになりました。
人は外からの刺激ではなく、自らの願望によって動機づけされるということ。
外から強い刺激を与えてコントロールしようとすればするほど、マネジメントはうまくいかなくなってしまうということ。
その学びが、私たちがこれまでぶつかってきた問題の解決策そのものでした。

理論に加え、講師の経験談もとても説得力がありました。
マネジメントでの失敗談、どのようにその課題を克服してきたのか、
そして今どのように部下の主体性を引き出しながら育成しているのか。
机上の空論ではなく、経験に裏付けされたメッセージが、受講者の心に響いていました。
「こうやったらもっとよくなれる!」という見通しを持つことができました。
そして、マネジメントの基礎知識をのめり込むように学び、具体的な行動にまで落とし込んでいく時間となりました。
 
導入の翌年からは、3月の研修の前半で新入社員育成担当者合同の成果発表会を行うようにしました。
それを翌年の育成担当者と、全役員が聴講します。
この1年、どのような取り組みをして来たのかは、その話を聞けばよくわかります。

ただ、そこでは決して評価をするのではなく、
取り組みへの称賛を送るとともに、翌年に更に成果を上げられる方策を共に探します。
そして、この発表会を通して、育成を担う立場としての当事者意識と、
部下の成長に貢献できる上司・先輩になるイメージを持ってもらうことが出来るのです。
そのような心構えができた状態で後半のOJT研修に参加することによって、
高い学習効果を生み出していくことができたのです。

③サービスを導入してみて

育成の文化が浸透し、新卒社員の離職率が30%減少

「仕事は、経験して自分で覚えろ!」かつてそのような雰囲気があった社内でしたが、
このOJT研修を3年間続けてきたことで、受講者が増え、同じ価値観を持つ人が増えていきました。

今では「新入社員の成長は、社員全員の責任だ」という意識が芽生えています。
4割を超えていた入社3年間での離職率は、1割近くまで下がりました。

また、毎年新入社員が目指す初年度の成長目標も、ほぼ全員が達成するようになっています。
その目標の内容も初めは「会社のことを説明できるようになる」だったのですが、
今では「一件の契約を取る」という具体的な目標にまでステップアップしました。
 
これも、育成担当者側の意識変容によって、育成への取り組みが変わり、
新入社員たちの成長のスピードが上がっていった結果です。

育成担当者にとっても、新入社員にとっても、組織全体にとっても、
良い成長の機会になっていると思います。

育成担当者が研修で学んだことを知識で終わらせず、しっかりと現場で実践すること。
そして、自身の経験を生かして、新入社員や後輩たちに的確な指導を行っていくこと。
口で語るだけではなく、経験に裏付けされた指導をすること。
これこそ私たちが理想としていた育成でした。
 
もちろん、まだまだ出来ることはたくさんありますが、
一歩ずつ着実に組織の理想に近づいてきている実感があります。
次のステージは、グローバル人材の育成です。
さらなる成長を求めて、これからも精進し続けていきます。

担当コンサルタントからのメッセージ

野田忍

今回の成果は人事の皆様のご尽力あってこそだと実感しています。
教育以外の施策も様々実施されていらっしゃいました。
その中で教育の分野から成果の創造に貢献できていることを嬉しく思います。
毎回のお打ち合わせではお互いに様々なアイデアを出し合い、
教育をより良くしていくために改善を重ねてきました。
社員の皆様に真剣に向き合っていらっしゃる人事の皆様の姿が強く印象に残っています。
今後も社員の皆様の成長スピードが更に向上するよう良き支援者として貢献して参ります。

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