ピグマリオン効果とは、教育心理学でいう別名「教師期待効果」と呼ばれる法則「人は他者に期待されるほど意欲が引き出されて、成績が向上する」とされる効果のこと。これは1964年サンフランシスコの小学校で行われた教育実験で、学級担任には今後数ヶ月の間に成績が伸びる生徒を割り出すための検査であると説明したが本当のところは何の意味もなく、無作為に選ばれた児童の名簿を学級担任に見せ、この名簿の生徒が今後数ヶ月の間に伸びる生徒だと伝えた。その後、学級担任はその子供たちの成績が伸びるという期待を込めて子供たちを見ていると確かに成績が向上していった。この実験の報告書では、成績が向上した原因として担任が生徒に期待のこもった眼差しを向けていたこと、子供たちも期待されていることを意識したために成績が向上したと主張している。この報告書のタイトルが「教室のピグマリオン」とつけられていたために実験の結果をピグマリオン効果と呼ばれた。